要件のバージョン
要件のバージョン機能は、要件の変更を記録して "バージョン番号" で変更履歴をラベルするものです。これによりユーザーは要件の変更を追跡できます。
要件のバージョンを使用する典型的なシナリオ
製品マネージャーである Cheney は、製品開発が予想と異なる方法で実装されていることに気付きました。彼は製品の要件を再確認し、一部が変更されていることを発見しました。彼は現在の要件と、リリースの開始時に合意された要件のバージョンを比較します。
要件のバージョンを手動で作成する
synapseRT では、一部の変更が行われた後でユーザーが新しい要件の 'バージョン' が必要になったと判断したときに要件を作成できます。
新しい要件のバージョンを作成するには、以下の手順に従います。
- 要件課題を開きます。
- [その他 (More)] ドロップダウン (ボタン) から [バージョンの作成 (Create Version)] ボタンをクリックします。
- [バージョン メモ (Version Notes)] に内容を追加し、[作成 (Create)] ボタンをクリックします。
注意 : [バージョン メモ (Version Notes)] はバージョンの作成後に作成者のみが編集可能です。
[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_24]
新しく作成されたバージョンは、課題下部の [アクティビティ (Activity)] セクションの [バージョン (Versions)] タブに表示されます。
[バージョン (Versions)] タブには以下の情報が表示されます。
- バージョン番号 : 要件のバージョンが作成されたときに自動的に生成されるバージョン番号タグです。
- 作成者 : 要件のバージョンの作成者です。
- 作成日時 : 要件のバージョンが作成された日付と時刻です。
- ベースライン : 要件のバージョンが関連する要件ベースラインです。
- バージョン メモ : 要件のバージョンが作成されたときに追加されたメモです。
注意 : [バージョン メモ (Version Notes)] はバージョンの作成後に作成者のみが編集可能です。 - バージョン番号 = 現在 : '現在' バージョンは、最後のバージョン以降に追加された未保存の変更がある場合にのみ比較目的で生成されます。"バージョン メモ" に "バージョン X 以降に追加された変更があります。必要に応じて新しいバージョンを作成してください" というメッセージが表示されます。
[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_25]
JIRA の事後操作を通して要件のバージョンを作成する
synapseRT では、 'バージョンの作成' 事後操作を通して要件のバージョンを自動で作成することもできます。要件バージョンが課題ステータスのトランジション中に自動で作成されるよう、事後操作を JIRA ワークフローで設定できます。
[スクリーンショット - v99_Requirement_Version_Post_Function]
要件のバージョンを表示する
以前作成された要件のバージョンを表示するには、以下の手順に従います。
- 要件課題を開きます。
- 課題下部の [アクティビティ (Activity)] セクションの [バージョン (Versions)] タブをクリックします。
- 一覧から任意のバージョン番号のリンクをクリックします。
[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_26]
2 つの要件のバージョンを比較する
ユーザーは、2 つの異なる要件バージョン間で行われた変更や差異を確認するため、この 2 つのバージョンを比較できます。
2 つの異なる要件バージョンを比較するには、以下の手順に従います。
- 要件課題を開きます。
- 課題下部の [アクティビティ (Activity)] セクションの [バージョン (Versions)] タブをクリックします。
- 一覧から 2 つの異なるバージョンを選択します。
- [比較 (Compare)] リンクをクリックします。
- 以下のように [バージョンの比較 (Compare Version)] ダイアログが表示されます。
a. ユーザーは [バージョンの比較 (Compare Version)] ダイアログから比較するバージョンを変更できます。
b. 変更を確認するだけの場合は、[変更のみ表示 (Show only changes)] リンクをクリックします。
[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_27]
重要な注意事項
- 要件ベースラインに追加されたときに要件課題に未保存の変更がある場合は、synapseRT によって未保存の変更を含む新しいバージョンが自動的に作成されます。"バージョン メモ" に "新しいベースラインが作成されました" と自動的に記載されます。
- 要件課題が要件ベースラインに追加されると、最新の要件バージョンが選択および追加されます。
- "作成者" のみがバージョン作成後の "バージョン メモ" を編集および更新できます。
- 既存のバージョンを削除することはできません。