要件ベースライン

要件ベースラインは、要件セットの特定時点でのスナップショットです。ベースラインにはバージョンのタグが付いた要件課題のセットが含まれます。

要件ベースラインを使用すると、時間の経過と共にプロジェクトに対して行われた変更を確認できます。

要件ベースラインを使用する典型的なシナリオ

1. 事業アナリストである Cheney は関係者が確認できるように要件のグループを提示します。要件の確認および了承後、Cheney はベースラインを作成します。その後、関係者は合意されたリリースコンテンツを締結できます。

2. 開発作業が進む中でマネージャーと開発者はベースラインと現在の要件バージョンを比較し、重要な変更、追加、削除などがないかを確認できます。

3. 締結時または新しいバージョン/段階への移行時に、要件の新しい状態を示す新しいベースラインを作成できます。

synapseRT では要件課題のセットで要件ベースラインを作成できます。

新しい要件ベースラインを作成するには、以下の手順に従います。

[要件 (Requirements)] ページに移動します。
[ベースライン (Baseline)] タブに切り替えます。
[ベースラインの作成 (Create Baseline)] ボタンをクリックします。
[グループ名 (Group Name)]、[ベースライン名 (Baseline Name)]、および [説明 (Description)] にそれぞれ値を指定します。
注意 : [グループ名 (Group Name)] に既存のグループ名を指定すると、新しく作成されたベースラインはそのグループに含められます。それ以外の場合は、ベースラインで新しいグループが作成されます。
JIRA プロジェクトに要件が多数ある場合は、[JQL] に値を指定して要件を絞り込みます。
ベースラインとする要件課題のセットを選択します。
[作成 (Create)] ボタンをクリックします。

[スクリーンショット - UG966_Requirement_Suite_20]

新しく作成されたベースラインは [ベースライン (Baseline)] タブに表示されます。

ベースラインから要件情報を表示するには、以下の手順に従います。

[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_21]

[ダウンロード (Download)] アイコンをクリックするとベースラインをダウンロードできます。

ヒント

[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_21A]

ユーザーは 2 つの異なる要件ベースライン間の変更や差異を確認するために、この 2 つのベースラインを比較できます。

2 つの異なる要件ベースラインを比較するには、以下の手順に従います。

[要件 (Requirements)] ページに移動します。
[ベースライン (Baseline)] タブに切り替えます。
[ベースラインの比較 (Compare Baseline)] ボタンをクリックします。
[ベースラインの比較 (Compare Baselines)] ダイアログで、一覧から 2 つの異なるベースラインを選択します。
[比較 (Compare)] ボタンをクリックします。
注意 : ユーザーは [ベースラインの比較 (Compare Baselines)] ダイアログから比較するベースラインを変更できます。

[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_22]

[エクスポート (Export)] ボタンをクリックすると、ベースライン比較結果をダウンロードできます。

ヒント

[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_22A]

ベースラインは [削除 (Delete)] アイコンをクリックして削除できます。
注意 : ベースライングループからすべてのベースラインが削除されると、そのグループは自動的に削除されます。
"ベースライン名" は "作成者" のみが編集/更新できます。
バージョン番号リンクをクリックすると、そのバージョンの情報を記載した要件の詳細ダイアログが表示されます。

[スクリーンショット - UG90_Requirement_Suite_23]

要件ベースラインに追加されたときに要件課題に未保存の変更がある場合は、未保存の変更を含む新しいバージョンが synapseRT によって自動的に作成されます。"バージョンメモ" に "新しいベースラインが作成されました" と自動的に表示されます。
要件ベースラインに要件課題が追加されると、最新の要件バージョンが選択および追加されます。